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ブーツ型の室内履きよりはフィット感があり、歩きやすい室内靴です。
内側はファー布、外側がフリースの二重構造なので、作るのはいくぶん面倒かも。
この例では、外側にフリース、内側にはかなり厚手のファー布を利用しました。
実用上は、目の詰まった厚手ウールなど、フリースよりも丈夫な布を選ぶほうがいいでしょう。
靴底はふつうの革を裏返しにして使いましたが、スエードのほうが粉が落ちにくいので適しています。
合成皮革もいいですが、本革よりも擦り切れやすいようです。
本革は洗うと縮むので、お洗濯は手洗いで手早く。
なお、室内履き用のカット済み革底が手芸店で販売されているようです(1000円くらい)。
カットした布です。
左から、フリースの内底と底と甲、ファーの甲と底、革の底。
縫い代は4~6ミリ。ただし内底と革底には不要です。
ファー布で裏靴(内側)を作ります。
かかとの後ろを縫い合わせます。
甲の爪先に少しギャザーを寄せて丸みを出し、底を縫いつけます。
同様にフリースで表靴を縫います。
内底を表靴の底に手縫いかミシンで縫いつけます。
内底は底に厚みを持たせるためのものです。2、3枚重ねてもいいし、面倒なら省略も可能です。
表靴と裏靴の履き口を縫い合わせます。一部分を縫い残し、そこから半分表に返します。
中央で折り、表と裏のかかとの後ろの縫い代どうしを、手縫いかミシン縫いで粗く縫いつけます。
表裏がずれないように固定するための「中とじ」という作業です。縫い代だけを縫い合わせるので、表からは縫い目が見えません。
同様に底の縫い代も、表と裏をところどころ縫いつけます。
表に返し、返し口をラダーステッチで閉じます。
底の革を手縫いでかがりつけます。
革が厚くて針が通りにくいなら、あらかじめ目打ちで穴をあけておくと良いでしょう。
端にリボンなどを飾ると、左右を間違えることが減るでしょう。
履き口がゆるくて脱げやすい場合は、ファーで縁取りをしたり、ゴムテープを通してもいいですね。
型紙をA4用紙に印刷します。
フィットするといっても、万人に合うサイズではありません。
必要に応じて、縮小・拡大をしましょう。